実際に海外ドラマを見ている人に、リスニングや英会話ができるようになったのか話を聞いてみたい
今回の記事では、こういった悩みにお答えしていきます。
この記事の内容
- 海外ドラマの英語学習効果
- 海外ドラマの英語学習がおすすめな人
この記事を書いている私は国内独学でTOEIC 950を取得し、現在外資系企業にて英語で仕事をしています。
海外ドラマを見るようになってから、「聞く・話す」といった実践的な英語力が身につきました。
今では、アメリカ・インド・シンガポール・オーストラリアといった国々の人とも、難なく英会話ができるように。
今回は海外ドラマで学習した経験から、海外ドラマの学習効果&この学習方法がおすすめな人について説明していきます。
目次
・1.海外ドラマの英語学習効果
海外ドラマを学習に取り入れてから得られた学習効果は次の3つ。
- 発音・リスニング力の向上
- 自然な英会話ができるようになった
- 英文を読むのが早くなった
それぞれ詳しく説明していきます。
・発音・リスニング力の向上
TOEICリスニング満点でも、海外ドラマや洋画は60%ぐらいしか聞き取れませんでした。
でも、毎日20分~1時間くらい見ていくうちに、だんだん聞き取れるように。
時系列にするとこんな感じです。
- STEP1開始時:英語が60%ぐらいしか聞き取れない
- STEP2数カ月~1年後だんだん聞き取れる量が増えてきた。でも内容を理解するのはまだ難しい
- STEP31年~2年後字幕なしでもほぼ聞き取れる。聞き取った英語で登場人物の言いたいこともわかる
また、英語を話すときも「発音」に対する迷いがなくなりました。
毎日繰り返し英語を聞いていると、英語特有のリズムや音が自然に脳に刷り込まれます。
そうすると、話すときも「正しい音」で話せるように。
つまり、海外ドラマのおかげで「聞き取りスキルアップ → 発音も良くなる」の好循環でした。
・自然な英会話ができるようになった
海外ドラマは日常会話表現の宝庫。
毎日見ている中で、ネイティブの自然なフレーズをたくさん吸収できました。
もともと私はスピーキングが苦手で、ネイティブから「言っていることがわからない」とよく言われました。
でもこの問題は海外ドラマを見ることで、解決。
海外ドラマを見ている中で、ネイティブが使う自然な英語表現が身につき、会話で使えるようになったからです。
韓国の人気アイドルグループBTSのRMは、ネイティブ並みに英語が話せるで有名。
そんなRMも、英語学習でしたことは海外ドラマの「フレンズ」を繰り返し見ただけとのこと。
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【BTS】 RMの英語力はネイティブ並み!米ドラマ「フレンズ」を見るだけの勉強法とは?
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海外ドラマの中の英語表現にたくさん触れれば、英会話も上達するのでおすすめです。
・英文を読むのが早くなった
海外ドラマのおかげで、リーディングも上達しました。
それは、英文を聞いて頭の中で内容をイメージする練習が、海外ドラマでできたからです。
耳で聞くのと、目で読むのでは全然違う話なのでは?と思う人もいるかもしれません。
でも、第二言語習得論で言われているように「聞く・読む」は脳の同じ場所で処理されます。
つまり、「聞く・読む」は同時に鍛えることができるということ。
- 例えば、海外ドラマで登場人物が" Let me get you some coffee."と誰かに言いながら、コーヒーを頼みにいくシーンを見たとします。
- 私達はこのシーンを見て「こういう場面では、" Let me get you some coffee."って言うんだな」と頭で理解。
海外ドラマを見ていると、こうやって英文から内容をイメージする練習ができます。
イメージ化のスキルが上がると、英文を聞くときだけでなく、読んだ時も「英文→イメージ」するスピードがアップ。
結論:海外ドラマで「英文→イメージ化」をたくさんすると、リーディングも一緒に上達します。
・2.海外ドラマの英語学習はこんな人におすすめ
海外ドラマの英語学習がおすすめなのは次の3つにあてはまる人。
- TOEIC 700点以上の人
- 映画やドラマを見るのが好きな人
- 中学レベルの語彙力がある人
それぞれ詳しく説明します。
・TOEIC 700点以上の人
あくまで目安ですが、海外ドラマを楽しめるのはTOEIC 700点以上の人。
700点ぐらいのリスニング力があれば、ストレスなく学習できます。
基本的に、TOEICの音声よりも海外ドラマの会話のほうが断然聞き取りづらいです。
私もTOEC600点ぐらいのときに海外ドラマを見ましたが、聞き取れたのは15%ぐらいでした。
なので、TOEIC700点以下、もしくは海外ドラマの音声を聞いて10~30%ぐらいしか聞き取れない人は、先にリスニングの対策をしたほうがいいです。
リスニングの基礎体力をつけるための方法についてはこのあたりの記事を参考にしてみてください。
リスニング練習方法についての記事
・映画・ドラマを見るのが好きな人
英語が好きか嫌いか以前に、映画・ドラマを見ること自体好きかどうかが重要です。
それはシンプルに、好きなことのほうが続けやすいし、成長しやすいから。
たまに、「映画やドラマを見るのが苦手」という人がいます。
そういう人にとって海外ドラマで学習するのは苦痛でしかないはず。
いっぽう私の場合、「フレンズ」や「ビッグバンセオリー」にはまりすぎて、気づいたら2時間ぐらい見ていたことも。
セリフも自然とたくさん覚えることが出来ました。まさに「好きこそものの上手なれ」
映画やドラマにハマりやすい人にとっては、苦労することなく英語力が伸ばせる最高の学習方法といえます。
・中学レベルの語彙力がある人
海外ドラマで出てくる英単語は、ネイティブが日常で使う英単語が中心。
ということは、日常レベルの英単語をある程度知っておかないとキツイです。
でも安心してください。
『海外ドラマはたった350の単語でできている』の調査結果によると、英単語を350個覚えれば8割のセリフは理解できるとのこと。
『SATC (Sex and the city)』全台詞で使用されている単語数は 12,088 個。
ただしそのうち6割以上の単語はたった 1〜2 回しか使われていない。
10 回以上登場する単語数は約 2,000 個、さらに 100 回以上登場する単語が 335 個ということがわかりました。
そして、上位 350 個の単語が全台詞の約 80%、上位 100 個の単語が約 60% を構成している
引用:『海外ドラマはたった350の単語でできている』より
つまり、ドラマの台詞を全て理解するためには 1万個以上の単語を覚える必要がありますが、8 割を理解するには約 350 個の単語を覚えればOK
本書にリストされている上位350個の単語は、ほぼ中学レベルの基礎単語。
つまり、中学レベルの基礎単語がわかれば海外ドラマに出てくる8割のセリフはカバーできるわけです。
大学受験で英単語を覚えた人なら問題なさそうですね。
中学レベルの英単語が微妙な人は『海外ドラマはたった350の単語でできている』などの書籍で、まずは単語を覚えてみてはいかがでしょうか。
・3.まとめ
最後にまとめます。
海外ドラマの英語学習効果
- 発音・リスニング力の向上
- 自然な英会話ができるようになった
- 英文を読むのが早くなった
海外ドラマの英語学習はこんな人にオススメ
- TOEIC 700点以上の人
- 中学レベルの語彙力がある人
- 映画・ドラマを見るのが好きな人
結論:リスニング・語彙力の基礎力がああって、映画・ドラマ見るとついついハマっちゃうって人に、海外ドラマの英語学習がおすすめです。
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