ここで使われている「gonna」の意味や使い方をご存じですか?
「gonna」は未来のことを表す「未来形」の一つですが、同じ未来形の「will」や、「進行形」との違いを間違って認識されがち。
また、「gonna」はフォーマルな場面では口語として使うべきではないと一部では言われていますが、ネイティブによると、実はフォーマルな場面でもカジュアルな場面でも問題なく使える表現とのこと。
会話の中で、ネイティブは「gonna」を本当によく使いますし、映画や海外ドラマでも頻出ですので、これを機に使えるようにしていきましょう!
ということで今回は、他の未来形である「will / 進行形」との違いに触れながら、「gonna」の意味や使い方を説明します!
最後に「gonna」を使った例文も記載しておきますので、ご自身で使えそうなものを見つけたり、単語をすり替えたりして実際の会話に活かせるようになっております!
目次
1. 「gonna ( going to)」って何?
まず、そもそも「gonna」とはいったい何かについて説明しますね。
「gonna」とは、「going to」を短縮したもので、未来のことを言いたいときに登場します。
発音するときの音は「ガナ」です!
例えば、こんな感じで文に登場します。
It's gonna rain. / It's going to rain. (雨が降りそう)
発音
この例のように、(今はまだ降っていないけど)これから「雨が降る」のは未来のことなので、「gonna」が使えます!
ポイント
- 「gonna」は「going to」の短縮形
- 「gonna」は未来のことを話すときに使う
2. 3つの未来形【 will / 進行形 / gonna (going to)】の違いとは?
どんな時使えるの?一覧表
この表をみるとわかる通り、「gonna」はこの3つの未来形の中で唯一、どんな場合でも(口語で)使っていい形なんです。
一方で、willと進行形にはそれぞれ使える場面に決まりがあります。
① willはどんな時に使えるの?
まずwillは、「たった今決めたこと」「まだ決まっていないこと」に対して使います。
「たった今決めたこと」とは例えば、以下のような状況。
たった今決めたこと
I'll show you later. (後で見せるね)
"後で見せるね"は、あらかじめ「見せる」ことが決まっていたわけではなく、会話の中で”後で見せるね~”と今決意したことです。
こういう場合、「進行形」は使えず、「will」を使います。
willを使うケースの2つ目「まだ決まっていない」とは例えばこんなとき。
まだ決まっていないこと
I think he will come to the office tomorrow. (彼は明日、会社に来ると思う)
この文章の中で、彼が来るかどうかは決まっていません。こういう場合にもwillを使います。
ポイント
willは「まだ決まっていない」「たった今決めた」時に使える!
② 「進行形」はどんな時に使えるの?
これにたいして「進行形」は、「すでに決まっていること」に対して使います。
よく、「進行形は近い未来のことに対して使います」と参考書などに書かれていますが、これは誤った解釈です。
本当は、50年後だとうと、明日だろうと、「その出来事が起こることがすでに決まっているかどうか」で「進行形」を使うかが分かれます。
例えば、「進行形」はこんな風に使うことが出来ます。
進行形が使える例
My mother is coming to my house next year. (私の母は来年私の家に来ます)
来年はそんなに近くない未来ですが、このように「すでに来ることが決まっている場合」なら、「進行形」を使います。
ポイント
「進行形」は「すでに決まっていること」に対して使える!
③ 「gonna」はいつでも使える超便利なやつ!
「gonna」であれば細かいニュアンスは気にせずに、未来のことを話すときはいつでも使うことが出来ます!
例えば、「will」、「進行形」の時の例文も以下のようにできます。
gonnaで書き換えると?
I'm gonna (going to ) show you later.
(後で見せるね)
My mother is gonna (going to ) come to my house next year.
(私の母は来年私の家に来ます)
ポイント
未来のことを話すときは「gonna (going to )」を使えばいい!
3. 「gonna 」が使えないときってあるの?
「gonna 」は未来のことを話す場合はいつでも使えることがわかりました!
でも、中にはこんな疑問をお持ちの方もいるかと思います。
書くときも「gonna 」って使っていいの?
「gonna 」ってカジュアルな表現だから、フォーマルな場面では使わないほうがいいんじゃ?
こちらの章ではこれらの疑問にお答えしていきます♪
① 書くときも「gonna 」って使っていいの?
「gonna 」は会話の中では自由に使うことが出来ますが、書くときに限っては「be + going + to」にしたほうが絶対にいいです。
「be + going + to」で書く例
I'm going to have a meeting this afternoon. (今日の午後は会議があります)
こちらの例のように、書くときは「gonna」ではなく、「be + going + to」で表現しましょう♪
逆に、書面では「going to」で書かれていても、話すときは「gonna」と発音します!
ポイント
- 書くときは「going to」を使う
- 書面では「going to」で書かれていても、話すときは「gonna」で発音する
② 「gonna 」ってフォーマルな場面では使わないほうがいいの?
「gonna」はカジュアルな表現なので、友達同士でカジュアルに使うのはいいけど、ビジネスのシーンなどではあまり使わないほうがいい。
という風に認識されている方もいるかもしれません。ですが、実は「gonna」はカジュアルな場面でも、フォーマルな場面でも使うことができます!
実際にスティーブジョブスもCNBCでのインタビューで「gonna」を使って発言しています。
“And it will completely change your expectations are GONNA be for what you can carry on your pocket.”
(あなたがポケットに入れて持ち運べるものへの期待を、完全に変えていくことでしょう)
引用:Steve Jobs explains the original iPhone in 2007 CNBC interview
アメリカだけでなく、イギリスのドラマや映画を見ても普通に「gonna」が使われておりますので、チェックしてみてくださいね♪
4. 「gonna」を使う時にミスしがちな文法的なこと
「gonna」もしくは「going to」を使うときは以下2つの文法ルールにお気を付けください♪
- 「gonna」「going to」の前には必ずbe動詞が来る
- 「gonna」の後に「to」はいらない
① 「gonna」「going to」の前には必ずbe動詞が来る
「gonna」、「going to」いずれの場合も、必ず直前にbe動詞が必要になります!
I'm gonna be fine. / I'm going to be fine. ← OK
I gonna be fine. / I going to be fine. ← NG
(大丈夫だよ)
② 「gonna」の後に「to」はいらない
よく、「gonna」と「going to 」がごっちゃになる人がいて、「gonna」のあとにも「to」をつけてしまいがちなのですが、「to」はつけません。
ココに注意
× I’m gonna to ~
I’m gonna play soccer. ← OK
I'm gonna to play soccer. ← NG
(サッカーをするよ)
5.「gonna」を使った例文
ここで、いくつか「gonna」を使った例文をご紹介します♪
実際に声に出して練習することで、「gonna」をどうやって使うか、理解が深まります。
さらに、例文で使われている単語をご自身でよく使うものに置き換えて、文章をいくつか作ってみるとベターです。
① 「gonna」肯定文
I'm gonna go skiing tomorrow.
(明日スキーに行くんだ)
We're gonna visit Kyoto in two month.
(私たちは2カ月後に京都を訪れます)
② 「gonna」否定文
She is not gonna come.
(彼女は来ないみたい)
They're not gonna study this afternoon.
(彼らは今日の午後、勉強しないみたい)
③ 「gonna」疑問文
Are you gonna come with him?
(彼と一緒に来るの?)
When are you gonna quit your job?
(いつ仕事をやめるつもりなの?)
6. まとめ
今回は、「gonna」の使い方について解説しました!大切なポイントを振り返ってみましょう♪
まとめ
- 「gonna」は「going to」の短縮形で、未来を表す
- 「gonna」は会話であれば、フォーマルな場面、カジュアルな場面どちらでも使える
- 「gonna」は書くときには使わないほうがいい。「going to」を使うほうがいい
- 「gonna」・「going to」の前には、必ずbe動詞を置く!
- 「gonna」の後ろにtoはいらない
未来の文は「will」や「進行形」を使って表現することもできますが、どんな時も会話で使える「gonna」を知ってれば、もう迷うことはなくなりますね!
ネイティブも本当によーく、「gonna」を使って会話してますので、皆様もぜひこれを機にさくっと使えるようにしちゃいましょう♪