海外旅行や留学中に、突然体調が悪くなることもありますよね。
体調不良と言っても、「おなかが痛い」「熱がある」「吐き気がする」など症状は様々。
そんな時、簡単なフレーズで正確に自分の抱えてるつらい症状を伝えられたら安心ですよね。
そこで今回は、肩こりからインフルエンザまで、様々な症状を伝えるためのフレーズをまとめました。
目次
1 体調が悪いことを伝えるフレーズ
「体調が良くないんだ」
「風邪ひいてしまったんだ」
など、今体調がよろしくないことを伝えるフレーズをご紹介します。
① 体調が悪いんだ
「今日は体調が悪いな」「調子でないな・・」と苦しんでいると、「大丈夫?」と声をかけてくれる人がいました。
そんな人に返答するためのフレーズがこちら。
(元気なさそうだけど大丈夫?)
I'm not feeling very well.
I don't feel well.
(あんまり調子よくなくて)
② 風邪をひいてしまったんだ
本格的にひどい状態ではないけれど、「風邪をひいてしまった・・」時のフレーズはこちら。
(元気なさそうだね。大丈夫?)
I have a cold since yesterday.
(昨日から風邪をひいています)
I caught a cold.
(風邪をひいているんだ)
どちらも「風邪をひいているんだ」という表現ですが、違いがあります。
" have "は「持っている」という意味なので、"I have a cold"の時は「少し前にひきはじめて、今も風邪ひいてます」という感じ。
"caught "は、catchの過去形で、「捕まえる」という意味。
なので、 "I caught a cold"は、「風邪をとらえてしまった」-> 「風邪をひいてしまった」という感じです。
③ 風邪をひきかけているんだ
ちょっとのどが痛かったりするぐらいで、「風邪をひきかけている」ときはこんな表現ができます。
(今日は元気なさそうだね。大丈夫?)
I am coming down with a cold.
(風邪をひきかけているんだ)
"come"の進行形"coming~"は「じわじわ~な状態になりつつある」感覚です。
"coming down with a cold"で、「風邪になりかかっている」→「風邪のひきはじめ」という表現になりました。
I think I'm getting a cold.
(風邪気味かもしれない)
"get"を"getting"にすることで、「~を手に入れつつある」。
"getting a cold"で「風邪を手に入れつつある」→「風邪になりつつある」→「風邪気味」という表現になってます。
2 体調・病気の症状を英語で伝えるフレーズ
こちらの章では、具体的な体調不良の症状を伝えるフレーズをお伝えします。
「肩こりがひどい」「頭痛い」「吐き気がする」など、症状が軽いものから重いものまでカバーしてます。
① おなかが痛い
般的なお腹が痛い、生理痛でお腹が痛い、お腹が張って苦しい時のフレーズはそれぞれこちらです。
I have a stomachache.
(お腹が痛いです)
I have cramps.
(生理中でお腹が痛いです)
I feel bloated.
(お腹が張ってる)
ガスでお腹が張ってる時と、お腹がいっぱいで張ってる時のフレーズはそれぞれこちら。
I feel bloated from gas.
(ガスでお腹が張ってる)
I feel bloated from eating too much.
(食べ過ぎでお腹が張ってる)
② 頭が痛い
頭が痛い時のフレーズはこちら。
I have a headache.
(頭が痛いです)
頭痛は英語で"headache".
〜が痛いは、〜acheで表現できます。
例えば他にも"stomachache"(お腹が痛い)、"toothache"(歯が痛い)など。
I have a 〜acheで〜が痛いと表現できます。
My head hurts.
(頭が痛いです)
また、痛い体のパーツ+hurtsで、〜が痛いと表現することもできます。
③ 鼻水が止まらない
鼻水が止まらない時の表現はこちら。
I have a runny / running nose.
(鼻水が止まらない)
また、花粉症で鼻水が止まらないときはこう表現できます。
I have a runny nose because of allergies.
(花粉症で鼻水が止まらない)
④ のどが痛い
のどが痛いときの表現はこちら。
I have a sore throat.
(のどが痛いです)
~が痛いときには、~acheでほとんど表せるのですが、のどの痛みは"Sore throat"です。
もしくは、「頭が痛い」の"My head hurts" と同じように以下の表現もOKです。
My throat hurts.
(のどが痛い)
➄ 咳が出る
咳が出る時は、こちらの表現を使います。
I have a cough.
(咳が出ます)
咳がひどいときはちょっと応用して簡単に表現できます。
I have a terrible cough.
I have a really bad cough.
(咳がひどいです)
"terrible" "really bad"はどちらも「ひどい」という意味です。
また、咳はなかなか良くならないこともありますね。
そんな時に使える表現はこちら。
I’ve had this cough for a week now.
(もう1週間ずっと咳が出てる)
I’ve been coughing for almost two weeks.
(もう2週間ぐらいずっと咳をしてる)
"cough"は「咳をする」という動詞としても、「咳」という名詞としても使えます。
また、のどが痛いときって同時に声もガラガラになったりしますね。
そんな時の表現はこちら。
I lost my voice.
(声が枯れた)
"声が枯れてしまった"となります。
⑥ 熱がある
熱があるときは以下のように表現できます。
I have a fever.
(熱があります)
"fever" = 高い体温
"I have a fever"で熱があるとなります。
I am feeling feverish.
(熱があります)
"feverish" = 熱っぽいという意味です。
⑦ めまいがする
めまいがしてふらふらする。
そんなときの表現はこちら。
I feel dizzy.
(めまいがする)
⑧ おなかを壊した
「おなかを壊した」は、「今日はトイレから離れられない」状況のこと。
なかなか周りの人にダイレクトに伝えることはありませんので、遠回しにこんな表現をします。
I have a bad stomach.
(おなかの具合が悪い)
I have loose bowels.
(お腹が緩いです)
日本語でも、「お腹の調子がおかしくて」という風に、ちょっと遠回しな言い方をしますよね。
英語でもこういうマナーは一緒です。
でも、病院で医者に症状を伝えるときは医学的な名称で直接言ったほうがいいですね。
病院で症状を伝えるときはこちら。
I have diarrhea.
(下痢です)
"diarrhea" = 下痢
"I have diarrhea"で自分が下痢の状態であることを表します。
一方、便秘の時はどう表現すればいいのでしょうか。
I have constipation.
(便秘です)
"constipation" = 便秘
"I have constipation"で自分が便秘の状態であることを表します。
⑨ 吐き気がする
「吐き気がする・・」そんな時に使える表現がこちら。
I feel like throwing up.
(吐き気がする)
" feel like ~ing"=~の気分
"throw up" = 吐く
" feel like ~ing" (~の気分) + "throw up" (吐く) = 吐きそうな気分 となります。
日常会話で友人などにカジュアルに伝えるときに使うフレーズです。
一方、病院で医者に医学的な用語を使って伝える場合はこちらの方がいいです。
I feel nauseous.
(吐き気がします)
"nauseous" = 吐き気、むかむかする
⑩ 目の病気・けが
「ものもらい」「目を傷つけた」時に使えるフレーズをまとめました。
会話の中では、相手から目が赤いけどどうしたの?と聞かれて、その原因を答える場面が多いですね。
(目が赤いよ。大丈夫?)
I have a sty in my eye.
(ものもらいになりました)
"sty" = ものもらい です。
I have a corneal injury.
(目に傷があります)
"corneal" = 角膜
"injury" = 傷
"I have a corneal injury"で角膜(目)に傷がありますと表現します。
コンタクトの使用で目を傷つける機会が最も多いです。
コンタクトレンズで角膜に傷をつけた時はこんな表現になります。
Due to the use of contact lenses, you I have a corneal injury.
(コンタクトレンズで目を傷つけました)
"Due to ~" = ~のために(せいで)
"the use of ~" = ~の使用
"contact lenses" = コンタクトレンズ
"Due to the use of contact lenses" = コンタクトレンズの使用のために (せいで) となります。
⑪ インフルエンザにかかりました
「インフルエンザになってしまった」時の表現はこちら。
I caught the flu.
I got the flu.
(インフルエンザにかかった)
インフルエンザの他にも、水ぼうそうや、おたふく風邪もかかりやすい流行病ですね。
- "chicken pox" = 水ぼうそう
- "mumps" = おたふく風邪
それぞれ、インフルエンザ同様 "I caught~"もしくは "I got~"に続けて"~にかかった"と表現できます。
I caught the chicken pox.
I got the chicken pox.
(水ぼうそうにかかった)
I caught the mumps.
I got the mumps.
(おたふく風邪にかかった)
⑫ 肩 / 首が凝ってる
肩凝り・首凝りはもはや国民病ですね。
「肩凝ってるんだよね」「肩凝りがひどい」はこちら。
I have stiff shoulders.
(肩が凝ってます)
"stiff shoulders" = 肩凝り
"stiff"とは"硬い、凝り固まった"という意味。
肩以外にも凝り固まりやすい、首凝りはこちらの表現。
I have a stiff neck.
(首が凝ってます)
"stiff neck" = 首凝り
⑬ 背中 / 腰が痛い
一日中座って仕事していると、背中もこわばって痛くなることもありますよね。
背中が痛いときの表現がこちら。
I have a backache.
I have a pain in my back.
(背中が痛い)
"backache" = 背中の痛み(腰も含めて)
"pain" = 痛み
"back" = 背中(腰も含めて)
なので、"I have a backache." / "I have a pain in my back." は、腰痛がありますとも表現できます。
海外でも腰痛に苦しむ人は多いので、多くの場合"I have a backache."と言うと、"腰痛もちなんだ"と解釈されることが多いです。
"lower" = 下の方
"lower back" = 背中の下の方 = 腰 ととらえてもらえます。
⑭ 足がむくんでる
長時間立ちっぱなし、もしくは座りっぱなしの場合はよく足がむくみますよね。
「足がむくむ」は英語でこのように表現できます。
My legs are swollen.
(足がむくんでる)
My feet are swollen.
(足がむくんでる)
"legs" = "leg"の複数形。ズボンで覆われる部分
"feet" = "foot" の複数形。靴を履く部分
"swollen" ="swell" ( 腫れる、むくむ) の受け身の形
3 体のパーツを表す英単語
体のどこが調子悪いのか伝えるために、体のパーツの英単語をまとめました。
・上半身のパーツ
head | 頭 | |
neck | 首 | |
throat | 喉 | |
shoulder | 肩 | |
chest | 胸 | |
arm | 腕 | |
back | 背中・腰 | |
stomach | 胃・お腹 | |
hip | お尻 |
・足全体のパーツ
thigh | ふともも | |
calf | ふくらはぎ | |
knee | ひざ | |
leg | 足(くるぶしより上) | |
foot | 足(くるぶしより下) | |
ankle | 足首 |
・足先のパーツ
sole | 足の裏 | |
toe | つまさき |
・ウエスト
waist | ウエスト |
・ひじ
elbow | ひじ |
・手のパーツ
wrist | 手首 | |
palm | 手のひら | |
finger | 指 |
4 体調が良くなってきたときのフレーズ
友人や会社の同僚から、「体調は良くなった?」と聞かれた時の返答フレーズをまとめました。
回復して、「少しは良くなりました」「かなり良くなりました」「もう治りました!」という時はどんなフレーズなのでしょうか。
① すこし良くなりました
一番体調が悪いときに比べれば、まぁよくなってきた。
そんな時に使えるフレーズがこちら。
I feel better now.
(少しは良くなりました)
feel better = (前より)良くなっていると感じる
② かなり良くなりました
かなり体調が回復してきたときは、"I feel better"に"much"を付けるだけで大丈夫です。
I feel much better now.
(だいぶ良くなりました)
③ もう治りました
「もう完全回復しました」な時の表現はこちら。
I got over my cold.
(風邪が治りました)
"get over one's cold" = 風邪が治る
"get over~"はもともと、~を乗り越えるという意味です。
風邪の話をしているときは、風邪が治ったという表現になります。
風邪以外の状況で使う例としては、失恋を乗り越えられないなんて時に使ったりします。
He can’t get over her.
(彼は彼女に未練がある)
6 体調不良で会社を休むときのメール作成
体調不良で会社を休まなくてはならないとき。
どうやってメールを書いたらいいか悩む人も多いのではないでしょうか。
こちらの章では、体調不良で休むときのメールの書き方について、わかりやすく説明します。
・メールに書くべきこと
体調不良で会社を休むときは、メールに以下の3点を書きましょう。
- 一日 / 半日お休みをいただきます
- 体調不良のため
- (可能であれば)具体的な症状
日本語でメールを書くときと変わりません。
会社を休むのであれば、
きちんと理由を説明したほうがいいのは英語でも同じです。
「昨日から熱が出ている」など、体のどこが悪いのかを少し具体的に伝えると理由がはっきりしますね。
でも、具体的なことは控えたいときは、「体調不良のため」とだけ伝えましょう。
・1日休みます
まずは、病気で会社を休むときの「1日お休みします」の表現はこちら。
I'd like to take a day off today.
(今日はお休みをいただきます)
"take a day off" = 一日お休みする
"I want to"よりも"I'd (I would) like to " のほうが丁寧な表現ですので、ビジネスメールは"I'd like to"を使うのが一般的です。
他にも、以下の表現もできます。
I will be absent from work today.
(今日はお休みをいただきます)
"be absent from work"= 会社を休む
・半日だけ休む場合
半日だけお休みを取る時のフレーズはこちら。
I'd like to take the morning off.
(午前はお休みをいただきます)
I'd like to take the afternoon off.
(午後はお休みをいただきます)
・何かあれば、ご連絡ください
「もし何かあればご連絡ください」の表現はこちら。
If there is a trouble please let me know.
(もし何かあればご連絡ください)
"There is ~" = ~がある
"Please let me know" = 教えてください、ご連絡ください
・ご迷惑をおかけしてすいません
「ご迷惑をおかけしてすいません」の表現はこちら。
I apologize for any inconveniences.
(ご迷惑をおかけしてすいません)
"I apologize for ~" = ~で申し訳ないです
"inconvenience" = ご不便
ビジネスメールであれば、"I am sorry"より"I apologize"のほうが一般的です。
カジュアルな会社で、あまりかしこまったやりとりを普段からしないのであれば、"I am sorry"でもOKです。
・「体調が悪いので、お休みします」メール例
ここまでご紹介したフレーズを使った英文メールの例を見てみましょう。
メール例文①
I have a fever since last night, and I will be absent from work today.
(昨晩から熱があり、今日はお休みをいただきます)
I apologize for any conveniences.
(ご迷惑をおかけしてすいません)
Thanks
(よろしくお願いします)
"I have a fever" (熱がある)のところを、他の症状に置き換えることができます。
2 体調・病気の症状を英語で伝えるフレーズから、ご自身の状況に合うものを選んで置き換えて使ってください。
メール例文②
I'd like to take the morning off, because I’m not feeling very well today.
(今日は体調が優れないので、午前中お休みします)
If there is a trouble please let me know.
(もし何かあればご連絡ください)
I apologize for any conveniences.
(ご迷惑をおかけしてすいません)
Thanks
(よろしくお願いします)
7 まとめ
いかがでしたか?
今まで知らなかったもの、よくかかる症状があったら声に出して練習してみてください。
体調不良でメールを送る場合は、症状・言い回しをすり替えれば様々な応用ができます。
万が一の時にお役だて頂ければと思います。