今日はこういった疑問に回答します。
この記事の内容
- 英語の発音を良くする5つのコツ
- 発音が良くなった私が思うこと
この記事を書いている私の英語学習歴は10年ほど。
TOEIC 950点を取得後、現在は外資系企業にて英語で仕事をしています。
独学で英語の発音を学び、ネイティブから「どこでアメリカ英語の発音を学んだの?」と聞かれるレベルまで上達しました。
ネイティブと話しているときに、発音が原因で聞き返されることもありません。
試行錯誤した中で見つけ出した、「発音をうまくする5つのコツ」について説明していきます。
目次
・1.発音をうまくする5つのコツ
発音をうまくするための5つのコツについて順番に説明していきます。
特に重要なものには、見出しに(超重要)がついています。
・① 「発音のルール・口の形」を学ぶ (超重要)
ネイティブの発音の仕方を学ぶのは、発音を良くするためのショートカット。「発音の仕方」を知らずに練習を繰り返すと上達までに時間がかかり過ぎる。
ネイティブの発音の仕方には、決まったルールがあります。例えば次のようなもの。
発音のルール一例
- フォニックス 「アルファベットの音の発音の仕方」
- リンキング 「音がつなげて発音するルール」
- リダクション 「発音するときに、消える音のルール」
発音の決まったルールの存在を知らなかった頃は、と自己流でモノマネをしていましたが、一向に上達しませんでした。
英語以外のことでもそうですが、何かを習得するときは正しいフォームを教えてもらったほうが圧倒的に成長が早いです。
例えば、サッカーをやり始めるときを想像してみてください。自己流でボールを蹴るよりも、正しい蹴り方を予め教えてもらうほうが、言うまでもなく上達が早いですよね。
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・② 英語を見た目通りに発音しない、耳で覚える
自分の発音に悩んでいる人に多いのが、「英語は見た目通りに読むはず」という認識。英語の発音は目ではなく耳で覚えるべきです。
なぜならネイティブは、書かれた英語の文章を見た目通りに発音しないからです。
例えば、"take it easy"というフレーズ。日本人は単語をそれぞれ離して発音しようとしますが、ネイティブは単語同士をつなげて発音します。
Take_it_easy 「テイキリーズィー」〇
take / it / easy 「テイク イット イーズィー」✖ →単語ごとに話して発音しない!
なので、発音をうまくするためには、耳に入ってくる音を頼りにするべき。
英語の文章を見ながら音声を聞いていると、どうしても目に入ってくる文章をもとに発音しようとしがち。
慣れてきたら英文は見ないで「耳」で聞き取った音に集中するのがいいです。
英会話で新しい英語表現を聞いた時も、スペルは気にせずに聞いた音と意味のセットで覚えてしまいましょう。
・③ たくさん英語を聞く
英語の音声をたくさん聞きましょう。なぜならネイティブの発音への慣れは、英語を耳で聞いた量に比例するからです。
そもそも、どうして英語をうまく発音できないかと言うと、シンプルに「正しい音」を知らないから。
正しい音を知らないのに、ひらめきで正しい発音が出来るわけがないですよね。
解決策は簡単で、「正しい音」を知ればいいだけ。
ちなみに私は海外ドラマや洋楽を聞いて、自然と英語の音のインプットを増やしています。
海外ドラマを見てると、同じ英語フレーズを聞くことがよくあります。
何度も同じフレーズを聞いていれば、音が記憶に定着して、話すときも自信をもって発音することができるように。
ということで音を覚えていくためには、たくさん英語音声を聞いて、体に音のリズムや強弱を染み込ませるのが間違いない方法です。
・④ 自分の発音を録音する
自分の発音を録音して、客観的にネイティブとの違いを見つけることも大事です。
発音をうまくするためには、自分の現在の発音とネイティブの発音の差を縮めていく必要があります。
そのためにはまず、自分の発音を正確に把握したいところ。
でも、発音している最中に客観的に自分の発音の状態を確認するのは、至難の業。
そこで役立つのが、自分の声を録音してから、英語音声と聞き比べるという方法です。
私はTOEICの音声を聞いて、自分で発音したものを録音してました。
「本物とほぼわからないレベル」を目指してゲーム感覚でやっていくうちに、客観的に自分の発音が良くなっていくのがわかりました。
自分の成長が録音した音声を通してわかりやすくなるのは、モチベーション維持にも効果的。
「録音 → 音声と比べる → 修正 → 録音 → 比べる → 修正」の繰り返しで、発音はうまくなります。
・⑤ "楽しい" 教材を発音練習のお供にする (超重要)
英語の発音のインプットを増やすなら、「楽しい」、「熱中する」教材を選ぶべき。やる気、継続力に自信がない人には特におすすめの方法です。
理由は「楽しい」と自然に英語に触れる回数が増えるからです。
私は英語学習のために、ビッグバンセオリーやフレンズといった海外ドラマを見ていました。
はじめは最低でも「1日1本」と目標を決めて見ていたけど、気づいたら単純に好きで見るようになってました。多い日で視聴時間は大体一日3時間ぐらい。
結果として「英語の発音」のインプットが大幅に増えました。
ドラマに夢中になると、「見なきゃ!」という意志はいりません。自然と英語を聞く時間が増やせます。
"楽しい"教材を見つけると、気持ち的な負担が少ないうえに、インプットの時間が増えてお得。
試験、仕事が英語学習の目的なら、それを教材にしたほうがいいんじゃないか?という意見の人もいると思います。それでももちろんOKです。
目標に向けて、効率的に学習していくのが自分のスタイルに合っている場合は、そのやり方で問題ありません。自分に合っている方法で「英語に触れる時間」を増やせれば正解です。
・2.英語の発音が良くなって気づいたこと
ここまで読んで、1つでも実践してみようと思っていただけたら嬉しいです。
読んでいただけたらわかるように、発音を良くするには地道にコツコツと練習を積み上げていく必要があります。
「時間がかかりそうだな」と思ったかもしれませんが、発音がうまくなるといいことづくめ。
最後に、私が経験した「発音がうまくなることのメリット」「自分自身にあった変化」についてお話しておきます
・「発音」がうまくなると、英語力が総合的に伸びる
発音が上手くなると、結果的に英語力全体が上達しました。私の発音が上手くなってからの英語力の変化は次の通り。
私に起きた英語力の変化
- 聞き取れるようになる
- 英会話が上達した
- 洋楽を歌うのがうまくなった
まず、発音が良くなってから気づいたのは、明らかに前より聞き取りができるようになっていたこと。
TOEICでは200点近く点数が伸びました。
リスニングができるようになると、聞き返す必要がなくなるので英会話もはかどります。
また、ネイティブから発音を褒められると、自信がついて気持ち的にも堂々と話せるように。
このサイクルで英語自体に対してポジティブに。英語に触れる時間がさらに増え、結果的に英語を習得できました。
振り返ると、私が英語学習で開花できたのも「発音」を変えたからにほかならないと感じています。
※ ちなみに私の趣味は歌うこと。もともと洋楽も歌っていたのですが、当然ながら発音が良くなると仕上がりが本物に近づきます。
・3.まとめ
最後にまとめます。「発音をうまくするためのコツ」は次の5つ。
発音をうまくするための5つのコツ
- 「発音のルール・口の形」を学ぶ (超重要)
- 英語を見た目通りに発音しない、耳で覚える
- たくさん英語を聞く
- 自分の発音を録音する
- "楽しい" 教材を発音練習のお供にする (超重要)
発音が変わると一気に英語学習が楽しくなりますので、ぜひお試しください。