勉強時間はしっかりとっているのに、話せるようにならないと悩んだことはありませんか?
努力しているのにもかかわらず話せるようにならないのは、日本人に特有の5つの理由が原因の可能性があります。
そこで本記事では、日本人が英語を話せない理由5つをご紹介します。5つの理由を避けて行動すれば、英語は確実に上達します。
「どうやっても話せるようにならない」もやもやを解消することができれば、うれしいです。
本記事を書いている私は、独学でTOEIC950 を取得後、外資系企業にて英語で仕事をしています。
英語が伸びずに悩んでいた頃、「英語を話せるようにならない理由」を知り、行動を変えたことで話せるようになりました。
目次
1. 日本人が英語を話せない5つの理由
日本人が英語を話せない理由を大きく分けると2つあります!「①英語のアウトプット量が足りない問題」「② 気持ち(マインド)の問題」です。
ポイント
- 英語のアウトプット量が足りない問題
- 気持ち(マインド)の問題
"英語のアウトプット量が足りない問題"は、多くの日本人が英会話上達のために力を入れがちなことをしても、実はあまり結果につながっていないということ。
また、"気持ち(マインド)の問題"は、日本のお国柄的な背景もあり、英語を話す前の気持ちの持ちようによって、英会話上達が妨げられてしまっているということです。
- アウトプットの量が圧倒的に足りない
もう何年も英語の勉強を続けているのに、なかなか上達しない。勉強方法が間違ってるのかな・・?
その疑問正しいかもしれません。実は英会話上達のために努力して取り組んでいることが、逆に英会話上達を妨げている可能性も。
ご自身も当てはまっていないか確認してみてください。
理由①:アウトプットの練習をしない
皆さん、料理をしたことはありますか?自分でおいしい料理を作りたい!と思ったら、とにかく作ってみますよね?
いつまでも料理の基礎みたいなものをがりがり勉強しているだけでは、なかなか「料理を作ること」はうまくなりません。
最初はジャガイモの皮をむくのもうまくできなくて、皮が分厚くなってしまう方がほとんどではないでしょうか?
ですが、何度か実際に作ってるとどうでしょう?次第に手元が慣れてきて、何も意識せずとも上手に皮をむけるようになります。
別に切り方のコツをひたすら座学で勉強したわけではないのに、やっていくうちにできるようになるはずです。
料理以外にもスポーツ、楽器などもこれと同じことが言えます。うまくなりたければ、「理屈を覚えるより慣れろ」です。英語も例外ではなく。
ポイント
- 会話ができるようになりたければ、とにかく発信の練習を
でも、いきなりネイティブスピーカーと話して、あんまりできなくて落ち込んじゃう・・。
という心配をお持ちであれば、準備体操として英語を口に出して言う練習をするのがおすすめ。
話す練習なので、いちいち紙に書いたりスクリプトを用意するなどはしなくても大丈夫です。目の前に誰か相手がいると思って、自分が話したいことをぶつぶつ話してみる方法です。
でも、何について話せばいいの?
な方へ。いくつか具体例をご紹介。
- 自分の好きな映画の感想
- 今日のうれしかったこと、ムカついたこと、驚いたこと
- 週末の予定
- 今日の天気について
慣れないうちは、日常の中でふと感じたことを一言つぶやいてみるくらいでよいかと思います。「あぁー寒い・・」って時に、「oh, it's freezing cold・・」など。
人気がない路上でボソッとつぶやくもいいし、お家でじっくり10分くらい何か好きなことについて語ってみるでもOK。大切なのは、口の周りの筋肉を英語に慣れさせることですので。
ぜひ、難しい文法事項などは気にせず、「日本語で普段つぶやいていることを英語で言ってみると・・」な感じで、フレーズを調べつつやってみてください。
- 気持ち(マインド)の問題
もし、あなたがアウトプットの練習をやっているのにも関わらず、なかなか上達しないな・・と感じているのであれば、それは英語力以前に気持ち的な問題が目の前に立ちふさがっているのかもしれません。
自分も気持ちの問題でなかなか話せるようにならなかったのですが、当時はそれすら気づかず、「語彙力がないからかな・・」とか「文章作る練習しなきゃなのかな・・」とか何が原因で自分が話せていないのか理解していませんでした。
皆さんもそんなつらい思いをなるべくしないためにも、”気持ち(マインド)の問題”を抱えていないか、ここで確認してみましょう!
もし該当するものがあっても、少しずつ変えてけば大丈夫!「気づいて行動が変わる = 自分の考え方も変わる」でございますから、なかなか変えるのが難しいマインドだって変えていくことが出来ます!
理由②:正しく話そうとしすぎる
皆さんもぺんぺんのようなご経験ありませんか?かくいう私も何度も経験しました。特に、同じ日本人の前だと「失敗したくない・・」というプレッシャーが強くありました。そしてそんな時は、失敗する以前に「全然口から英語を出せない」状態でした。
これは一番最悪で、結局英語を声に出してみるという経験値が全く増えないので、一向に英会話が上達しません。
一方、全く日本語が話せないネイティブとお話しているときは、へたくそでも英語でなんとか伝えるしかないので、とにかく英語を声に出してました。
失敗を繰り返しながらも徐々に英語を話すことに抵抗感がなくなり、「こういう時はこう表現すればいい」という勘も働くようになってきます。
「ミスしてもいい」とはわかっていても、"間違えを正すべし"という風習が色濃く残る日本で生きてきましたから、なかなかすぐに考えを変えることは難しいと思います。
そこで、どうしても失敗が怖いという方に、私がおすすめしたいのはこちら。
- 日本人の前では英語を話さなくていい
- 優しくて、大きな間違いでなければ指摘しないネイティブとの会話から始める
日本人同士だと、どうしても「私よりみんな話せる人達なんじゃないか・・」という後ろ向きな気持ちが強くなっちゃうと思うんですよね。
そういう意味では、ネイティブと対一でお話しするほうがベター。向こうの人のほうが、小さな間違いをあまり気にせず、楽しく会話できることのほうが大事!という考えの人が多いからです。
理由③:英会話を学ぶ目的がない
このような理由だったりますか?
これからの時代、英語ぐらいできないと。ビジネスでも使う機会増えてるみたいだし。
なんかできたらかっこいいかな、と思って。
英語できたら年収も上がるのでは・・?
どれもまっとうな理由ですが、人が行動を起こし最後までやり抜くにはこういう「正当な理由」だけでは難しいんです。
"何としてもできるようにならないとやばい" 必要に迫られた理由か、"心から実現させたい何かがある"自分の好奇心・興味から来る理由があると、実際に英語が話せるようになる可能性がぐっと高まります。
例えば、ダイエットも同じ。
とは誰しも思っているはず。でもこれだけだと、なかなか行動に移せない可能性が高いです。
一方もし、以下のような状況に置かれていたら、実際にダイエットをし始める、結果をだす可能性が高そうじゃないですか?
英語も同じで、例えば急に海外に転勤することになった。会話はすべて英語。このままじゃ仕事にならない。という必要に迫られた状況にいる人は、何が何でも話せるようにならないとヤバいので、確実に行動を起こすことが考えられます。
いきなり「じゃあ海外行っちゃう」みたいな大胆な決断ができる方もそう多くはないと思います。でも安心してください。そういう方は「自分が心から興味のあること」をベースに目標・英会話を学ぶ目的を心にとどめて置けばOK。
誰しも、やはり「自分の好きなこと」に対しては行動が伴いますし、モチベーションも維持しやすくなります。
「英会話を始めよう!」と思った時や、「何となーく英会話を始めてみたけれど、なんか逃げたくなってきた、最近」な時、ぜひとも「自分が英会話ができるようになって●●を叶えたい♪」の●●を考えてみてください。
理由④:自信がない
どうせ自分には英語が話せるようになんかならない・・。
ちょっと英会話始めてみたけど、なかなかできるようにならない・・。
きっと私英会話向いてないんだな・・。
こんな風に悲観的になってしまうときありませんか?私も英語だけではなく、何か新しいことを始めたばかりの時は、こんな風に思ってしまうこともありました。
ですが、初めから完璧にできるわけないんです。物事のやり始めはできなくてあたり前。
ペースは人によって違うかもしれませんが、やってくうちに誰しも必ず上達していきます。
日本人は世界的に見て、とてもまじめでミスなく何でもこなそうとするところがあります。電車もほとんど定刻通り、仕事でも「言われたことをきっちりやり遂げなければ!」という強い意識を持っている人が本当に多いな、と日々感じます。
ミスなく完璧にやらないと、という意識。そして、それができないことをすごく恐れて、うまくできないならやらないほうがいいかと思いがち。
そして、それは英語に対する意識にも表れていると思うんです。
例えば、「英語の文法や発音も完ぺきにしたい」という意識が強いあまりあまり、話そうとしないことが多いです。
でも海外旅行して思うのは、英語が第二言語のヨーロッパの人たちの英語ってそんなに完璧じゃないんです。
文法などはむしろ日本人のほうがしっかり理解してるんだろうなという感じ。インド人のアクセントはすごく独特だけど、自信をもって話してます。
私たちも、完璧じゃなくていいはず。
さらに、「能力は最初から決まっているものではない。努力次第で柔軟に伸ばすことができる」ということが数多くの研究で証明されています。
ポイント
能力は、生まれつき決まってるものではなく。努力次第で伸ばすことができる!
なので、英語を勉強していてくじけそうなときは思い出してください。「今、自分が何ができるのか」ではなくて、「これから何ができるようになりたいか」が大事。
自信がなくなって、自分にはできないと、努力することを辞めてしまうのはもったいないです。
心理学で裏付けられた、「新しいことに、自信と活力をもって挑戦する」とっておきの方法があります。それは、失敗しても全然いい!と開き直ることです。
失敗したくないから、新しいことにトライしたくないのに、と思うかもしれません。
でも「失敗しても心配ない」と開き直ることで、実際に失敗する確率が大幅に下がるという研究結果もあります。
「能力はある程度決まっている」という考えの人は、できる限り自分のできそうな範囲でやることを決めます。
そうすると、実際に取り組むときに「自分ができるはずのことを、正しくできているか」という不安感が強くなります。なので「失敗したくない」気持ちも常にそこにある状態。
一方で、「今までできなかったことをできるようにする!」という考えの人は、困難な局面でも「学ぶことがたくさんある!」失敗しても「また、一つ学ぶことができた!」と考えることができます。
つまり、後者のほうが積極的に挑戦を重ねて、失敗してもそれを活かしていけるので、無駄に落ち込んだり、不安に思う時間が必然となくなるのです!
まとめ
- 完ぺきな文法、発音で話せなくてもいい!
- 英語のスキルは努力次第で誰でも伸ばすことができる!生まれつきのものじゃない!
- 自信を持って英語を話すためには「失敗してもいい」と開き直ること
理由⑤:積極性がない
外国人にこんな質問をされたら、あなたならどう答えますか?
こんな感じでしょうか?↓↓
これ、もちろん間違ってません。聞かれたことに対して、間違いなく回答しています。でも、これだけで終わりですか?だとしたら、お相手から他に質問がない限り会話が終わってしまいます。
一方もしこの回答だけではなく、少しでも自分がどんな過ごし方をしたのかを加えると、相手も話を広げやすくなります。
このように、自分から積極的に自分自身のことをオープンに話したり、こちらから質問を投げかけると会話が続くので、英語で話す練習時間を増やすことが出来ます。
英会話を少しでも上達させたい!のであれば、積極的に自分から話しかける or 自分のことをオープンに伝えようとする姿勢が必要です。
「間違ったらどうしよう・・・怖いから聞かれたことだけ答えとこ」ではなく、聞かれてなくても思い切って色々話してみましょう♪
よく同じ期間留学に行ったのに、話せるようになる人と話せないまま帰ってくる人に分かれるという話を聞きます。
せっかく留学に行っても、結局日本人留学生とばかり話していた。もしくは、スーパーやレストラン、学校に行かず、ほとんど引きこもってた。その場合、英語を話す練習をしてないことになりますので、話せるようにはなりませんね?
日本にいるとつい「知らない人間から話しかけられたら、迷惑じゃないか」「うざがられそう・・」と思いがち。初対面の相手とも、あまり目を合わせず積極的に仲良くなろうとするという文化が、欧米に比べてあまりないように感じます。
ですが、欧米ではむしろ「初対面でも笑顔で積極的に話しかける」というのがスタンダード。
日本では見知らぬ人とエレベーターで隣り合わせにったら、目も合わせず無視し合うことが多いかもしれませんが、他の国では同じ状況でもお互い笑顔で短い会話が始まることもしばしば。
積極的に話しかけても嫌がられることなんてめったにありません。ぜひ、「少しでもコミュニケーションを多くとるぞ!」という気持ちで、最高の笑顔で話しかけてみてください。
2. まとめ
いかがでしたか?ご自身に当てはまっているものはありましたでしょうか?こちらで「日本人が英語を話せない理由」についてここでおさらいです。
まとめ
- アウトプットの練習をしない
- 正しく話そうとしすぎる
- 英会話を学ぶ目的がない
- 自信がない
- 積極性がない
「まじめで慎重」なキャラクターの強い私たち日本人でも、個人レベルで「英語が話せない」壁を越えていくことは100%可能です!「なかなか成長しないぞ・・」と心配になってきたら、この記事を読み返してみてくださいね♪