ネイティブとたくさん会話すれば、英語がペラペラになるはず・・
こう思っている方も多いのではないでしょうか。
なぜなら、英単語などの英語のインプットがないうちにアウトプットをしようとしても、失敗してしまうからです。
そこで今回は、第二言語習得論の話を交え、英語初級者が会話の練習をする前にすべきことをご紹介します。
第二言語習得論とは?
人がどのようにすれば効率的に第二言語を習得できるのかを科学的に解き明かすもの
目次
1. 英語初級者がネイティブと会話するとどうなるの?
「留学したのに、全く英語が話せるようにならなかった・・。」という話を聞いたことがありませんか?
この状況は、「英語初級者がネイティブと会話してもなかなか話せるようにならない」ということを物語っています。
こちらの章では、英語の基礎がないうちに会話練習をすると、どういうことが起こるのかわかりやすく説明します。
① そもそもネイティブが何言ってるか聞き取れない
Sorry, p,p, pardon? (すいません、も、もう一度いいですか?)
これは一番想像しやすいですね。
リスニング力がないうちにネイティブとお話をしようとしても、相手が何を言っているかわからない。
こちらから言いたいことを伝える以前に、相手が言っていることを理解できないので、会話が成り立ちません。
② 発音が原因でネイティブに話が伝わらない
(アイ ドリンク ウォーター イン ザ モーニング)
Waterの発音がカタカナ英語であるために、Mr Tomに伝わってません。
この"Water"に代表されるように、日本人がカタカナ英語で覚えている発音だと、ネイティブの人に伝わらないことがよくあります。
ネイティブに言いたいことを正しく伝えるためには、正しい英語の発音を習得する必要があります。
なぜなら、自分で発音できる音というのは、聞き取ることができるからです。
詳しくは下記記事でも解説してますので、よければ併せて読んでみてくださいね!
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TOEICの点数アップにもつながる【リスニングが苦手】を解決する方法とは?
続きを見る
③ 文法の基礎に自信がなく、言いたいことを文として組み立てられない
(休日に何をするのが好きですか?)
(映画を見ることが好きです。昨日タイタニックを見ました。面白かったです。・・・と言いたい。。。)
正しくは?
I like watching (to watch) movies.
I watched a movie named "Titanic" yesterday.
I thought it was fun!
上記の例で、ぺんぺんは言いたいことがあって、使いたい単語もわかっているのに、文を組み立てることに苦労している様子ですね。
文法というのは、どうやって単語をつなげて文章を作るのかを考えるための公式。
英会話のために、文法にどのくらい時間を割くべきかにつては、第二言語学習の専門家の間でも様々な意見が出てます。
いったん現時点では、下記のように意見が一致しています。
「文法は基礎をおさえるために比較的短い時間を割いて勉強したほうがいいが、そこまで多くの時間を使わない。その分アウトプットに時間を使うべき」
なので、そこまでガチガチに時間をかけてやらないまでも、軽く大学受験の参考書などを使い、2週間ぐらいの期間で復習しておきましょう。
この時、感覚としては「あぁー、こんな文法あったなー。」と思い出す感じでOK。
④ 頭の中の単語や会話のフレーズの在庫が足りなくて、自由に表現することができない
ぺんぺんが「職場でミスをしてしまったこと」についてMr Tomに伝えようとしています。
(先週仕事でミスをしてしまって。。。それで。。)
「あー、もうなんでミスっちゃったんだよー」と落ち込んでいる気持ちを、英語でどう表現すればいいか思いつかず困っていますね。
同じような感情を表現する場合でも、英語で表現するフレーズは色々ありますが、今回のこの"憂鬱な気分だ・・"は、
例えば次のように表現できます。
I am so depressed.. (憂鬱な気分です・・)
英語でお話をするとき、今自分が知っている単語や、フレーズをなんとか駆使して言いたいことを表現できなくもないです。
例えば、「憂鬱な気分です」のニュアンスから少しずれてしまいますが、中学で習う簡単な単語を使ってこんな風にも言えます。
I am so sad.. (とても悲しいです・・)
これでも"自分の気分が落ちている"という感覚は伝わるのですが、悲しいというより!"憂鬱だなぁ"というニュアンスを伝えたいですよね?
細かい感情表現や、会話の中でよく使うフレーズのストックを増えると会話が楽しめるように。
また、会話を楽しいと思えるようになると、自然に英語を話すことに自信が持てるようになります。
2. 英語初級者がネイティブと話す前に身に着けとくべきことまとめ
今度は自分の中で英語のインプット増やしてから挑戦してみよう!
すぐに使える表現のストックがないと、自信を持って話せないし、表現に方法がわからないもどかしさと戦う時間が長くなってしまうからね。
英語を話すための前準備まとめ
- リスニングスキルを身に着ける
- 正しい英語の発音のトレーニングをする
- 基本的な文法をおさらいしておく
- 単語・フレーズなどのストックを増やす
第二言語習得論でも、アウトプット(話す・書く)よりも、インプット(読む・聞く)の練習を先にしたほうが効果的と言われています。
"第二言語習得研究"は効率的に第二言語を習得するための唯一の科学的研究。
- 「聞く・読む」は脳の同じ場所で処理をしているので、一緒に鍛えるのが効果的
- 英語を聞く力・読む力がなければ、書いたり話したりすることはできない
第二言語習得研究について、気になる方はこちら。
様々な書籍が出てますが、こちらを一冊読めば概要はつかめます。
3. 英語上級者がネイティブと会話することのメリットとは?
・ネイティブと会話するメリット①:自然な言い回しが身につく
リスニングスキル、語彙力といった英語の基礎力が身に着いたら、ネイティブの人とたくさんお話してください。
会話の中で"あこういう時はこんな風に表現するのが自然なんだ!"というストックが増やせます。
ネイティブの人がどのような表情・見振りをするのか。
また、自分の言いたいことを強調するときは、どんな口調、どんな早さなのかなど。
・ネイティブと会話するメリット②:会話スキルが上達する
英語を伸ばすためには、豊かな語彙・フレーズの量を増やすことも大事ですが、一番は話す練習をすること。
自転車に乗れるようになるのと同じです。
何度も練習・失敗を繰り返して、うまくいかない理由をひとつづつ確認していけば、特に意識せずとも英語が話せるようになります。
ですが、ネイティブと定期的に話しているうち、自然とコツがつかめるように。
本当にスポーツと同じ。英語も「慣れ」です。
4. まとめ
いかがでしたか?
「さぁ、英語を話せるようになるぞ!さてどうやって話せるようになる?」というと、
多くの人は駅前留学を検討したり、ネイティブの方とお話する機会を最初に作ろうとするかと思います。
ですがその前に下記のスキルが身についているかをご確認ください。
- リスニングスキルがある
- 正しい英語の発音ができる
- 文章を組み立てるための文法は理解してる
- 豊富な単語・フレーズのストックがある
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